葬儀に必要なもの

葬儀に必要なものというのは、個人の価値観によって違いがあるでしょう。以前は、価値観が違っても、一つの選択肢しかなかった面があります。大半の人は疑問を持たないことでも、釈然としない気持ちの人が、他の選択肢を選べるようになっているのが好ましいと言えます。葬儀は、つい二十年ほど前までは、選択肢がほとんどないような状況でしたが、現在は従来の葬儀の他に、家族葬や直葬もかなりのシェアを占めるようになっています。家族葬に至っては、従来の葬儀のシェアに並ぼうとする勢いで増え続けています。せきを切ったような増え方とも言えるでしょう。自由に選べなかった時代の状況は、人々が納得しているからそのままであった、というわけでもないようです。自由に選びやすくなるや、このような増え方をしたのですから。葬儀に必要なのは、周囲と同じ形態にすることより、家族水入らずで別れの時を過ごすことだと、正直に意志表示できるようになったということでしょう。